6年生 性教育実践報告

平成12年1月19日(水)   


1指導過程

 第1時 第2時性徴

 第2時 エイズってなあに

 第3時 「エイズと人権」

 第4時 エイズとともに生きる私たち


主題
エイズってなあに(第2校時)
ねらい
・エイズのしくみについて知る
・エイズは日常生活ではうつりにくいことがわかる
学習活動
指示・発問・説明
備考
エイズはどんな病気か考える。
病気にはどんなものがあるかな

・かぜ ・むし歯 ・インフルエンザ
・O−157
○うつる病気とうつらない病気がある。

エイズの概略について知る。
エイズを知っていますか

○エイズは、HIVというウイルスがCD4リンパ球という細胞をだめにする病気である。
○感染する病気である。

エイズの感染のしかたについて考える。
エイズは、どのように感染するのだろう

・握手 ・おしゃべり ・プール ・おふろ ・食器や食べ物 ・蚊に刺される ・汚れた注射器 ・お母さんのおなかの中 ・キス ・性交
○感染経路は、性行為感染、母子感染、血液感染の三つである。
ビデオ
「エイズはいま」
まとめをする
○HIVは、日常生活では感染しないことをおさえる
プリント
クイズ

参考資料:プリント「エイズ(AIDS)を知っていますか?」性教育アンケート



主題
エイズとともに生きる私たち(第4校時)
ねらい
エイズ患者や感染者の気持ちを知ることにより、自分たちのいきかたについて考える。
学習活動
指示・発問・説明
備考
本時の学習について知る。
○みんなと同じくらいの子どもにもエイズ患者や感染者がいる。

ジョナサン君について知る。
○ビデオを見て、どんな人が、なぜ明るいか考えさせる。 ビデオ
「ジョナサン君といっしょに」
M君について知り、考える。
○「M君からのメッセージ」を読み、M君の人として自分らしく生きたいという願いについて理解させる。
どうして名前が公表できないのだろう

・差別される ・いじめられる
○無知や差別やいじめや偏見を生んでいることをおさえる。
○免疫力は病気に闘おうとする強い気持ちと、周りの人々の暖かい支えが、免疫力をあげることを知らせる。
Mくんからのメッセージ
自分のこととして考える。
もし、自分が感染したら

○周囲の人にどうしてほしいか、どのように生きていくかついて書かせる。

まとめをする
○日本で最近名前を公表した隆平君について紹介し、日本の社会の状況も変わってきていることに気づかせる。





よかった点・今後の課題
児童の反応・感想
・エイズについて事前のアンケートを行った結果、エイズという言葉を聞いたことのない児童がほとんどであった。聞いたことのある児童は、テレビや本などであった。なかにはHIVとエイズの違いを知っている児童がいたのには驚いた。
・全く知らなかった児童にとっては、用語とかが理解できにくいところもあったようである。逆にもっとくわしく知りたいという感想もあった。
・どのような場面で感染するのかほとんどの児童が理解できた。
・ビデオを利用しての授業は、効果的であった。
保護者の反応・感想
・事前アンケートでは、ほとんど家庭で性教育の話をしていないが、学校で習った後、話をしている家庭が多い。
・エイズについては、3分の1の保護者が知らない状況であった。
・講演は、児童よりも保護者にとって有意義であった。
・もっと子どもとスキンシップを持たなければという感想があった。
・性教育に関しては、学校で果たす役割は大きい。
指導者の感想
・エイズ感染は、日常生活では感染しないことは理解させられた。
・高学年では、保護者と性教育について参観日だけでなく、機会あるごとに話し合いを持つ必要がある。
・たくさんの資料があり、授業に役だった。
・事前アンケートの内容をもう少し役立つような内容にすべきであった。
・外部講師も新鮮味があってよかった。
・赤ちゃん誕生から性交まで1年生からの積み重ねができており、授業がしやすかった。