水質検査




パックテストで調べた項目は、以下の通りです。結果については、後ほど くわしく紹介します。

@PH(水素イオン濃度;水の酸性・中性・アルカリ性を示す数値)
 ・PH7が中性、それより数字が大きくなるとアルカリ性、小さくなると酸性になります。
 ・川が極端に酸性化すると、水は澄んできれいにはなるが、魚も虫も住めない死の川となります。
 ・アルカリ性を示す場合には、近くに強アルカリの廃液を出す工場か、鉱山、温泉などの影響が考えられます。

ACOD(化学的酸素消費量)
 ・水の汚れを知るうえでとても重要なめやすとして、水の中の有機物の量があげられます。有機物には、たとえばプランク
  トンや台所からの排水、家畜のし尿などがあります。
  
0ppm汚水のないきれいな水
1ppmきれいな渓流。ヤマメ、イワナがすむ。
1〜2ppm雨水
2〜5ppm
少し汚染されている。ただし、生活廃水や工場廃水の流入がない河川でも、落ち葉や水草の分解で
1〜5ppm程度になることもある。
2〜10ppm河川の下流の水
3ppm以下サケ、アユがすめる。
5ppm以下比較的汚染に強いコイ、フナがすめる。
10ppm以上下水、汚水


B窒素化合物
 ・窒素は、植物の三大栄養素の一つです。水の中に窒素が過剰になると、富栄養化といわれる状態になり、植物プランクトン
  の異常発生をひきおこします。生物の死骸(たんぱく質、アミノ酸、尿素などの窒素分)や人間や家畜などのし尿や生活廃
  水、農薬や肥料などにふくまれる窒素が水の中に入ることで、窒素分は増えていきます。


Cリン酸性リン
 ・リンは、窒素と同様、水を富栄養化する植物の栄養素として知られています。リンの供給源としては、自然界では動物や植
  物の死骸が分解してできるもの、人工的な物では、リンが含まれている合成洗剤やボディーシャンプーなどの洗浄剤、台所
  などの生活排水、化学肥料や農薬による物、人間や動物のし尿などがあります。

============参考文献=============

「だれでもできるやさしい水のしらべかた」
  河辺 昌子 著
  合同出版KK
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「水と生命と地球」
半谷高久・小椋和子 著
小峰書店
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