万歩計の取り組み
旭小学校は、自然に恵まれ、水と緑の美しい町にあります。
町に1つしかない小学校に子どもたちは山から谷からと
かなりの距離を登下校しなければなりません。
そのため、小学校統合時にスクールバス7台がはいり、
子どもたちは快適に登下校することができるようになりました。
全校児童の8割がスクールバスで登下校しています。
ところが、歩かなくなったため、体力の低下が心配されはじめました。
近年、子どもの体のおかしさが叫ばれはじめ、
柔軟性、持続力の低下がいわれていますが、
旭小学校の子どもにもこれが当てはまるような気がします。
そこで、万歩計を使って旭小の子どもがどれくらい歩いているか、
調べてみました。
運動会の練習中は、かなりの運動量があったようで、
平均 1万5000歩から2万歩歩いていた。
家での生活(休日)は、ゲームや兄弟で遊んでおり、
平均8千から9千歩という結果で、
なかなか動くということが少ない環境にあるようだ。
通学では、15分程度の徒歩通学で片道600歩、
5分程度の徒歩通学で片道300歩であった。
30分以上歩いて通学する子は、片道1000歩以上を歩いている。
バス停が家の前という児童については、学校から家まで
わずか55歩しか、歩いておらず、驚いた。
夕方の家での生活をみると、
お手伝いをしっかりしている子は5千歩(夕方の生活のみ)いく。
また、お風呂洗いなど決まったお手伝いをする子は2千歩いくが、
ゲームなどをして過ごしている子は、わずか500歩しか動かない。
子どもは、いつも元気よく遊びまわっており、
2〜3万歩は軽くいくだろうと予想していたが、
実際は1万歩にもいかない子がいた。
通学で歩数を増やすことのできない旭小学校の子どもたちに
学校で何ができるか・・・。
家庭で何ができるか・・・。
地域で何ができるか・・・。
来年度の課題である。
