しせいについて考えよう!



どうして姿勢が悪いといけないのかということについて話します。
家の柱は、家がたおれないように支える役目をしています。では、私たちの体がぐにゃぐにゃにならないように支えているのは、何でしょう。(パネルシアターのシートをとる)それは、背骨ですね。では、せぼねは、どんなふうになっているのかを説明します。せぼねは、長い1本の骨でできているのではありません。小さな骨がつながってできています。だから、前やうしろ、よこ・・・からだを自由にまげることができるのですね。では、その背骨のなかは、どういうふうになっているのか知っていますか?背骨のなかには、神経がとおっています。そして、それは、からだじゅうにつながっています。 上の方は、頭の脳みその方へもつながっていますね。・・・・私たちは、神経があるおかげで、思うように手足を動かしたり、あついとかさむい・・・というようなことを感じることができます。それに言葉をしゃべったり、頭を使って考えたり、・・・・そういうことにも神経は、関係があります。
もう、ここまでお話すると、ピンときた人がいるかもしれません。姿勢がわるいと、どんなことがおきてくるでしょうか?
の写真(スクリーン:脊椎側彎症の例)を見てください。わるいしせいがくせになったため、せぼねがまがってしまいました。こうなると、神経もおさえつけられて、腰や肩がとてもいたくなったり、運動が思うようにできなくなります。ねこぜということばをきいたことがありますか?前かがみになって、ねこのせなかのように、せなかがまるくなることですね。(実際にやってみせる)こんなにせなかをまるめていると、むねやおなかが苦しくなりますね。胸やおなかのなかには、たいせつなものがありますよ。(簡単に内臓について説明する)肺・・・からだのなかで使われてよごれた空気と、きれいな空気を交換するはたらきをしています。心臓・・・血液を体のすみずみまで送るポンプのはたらきをしています。胃・・・たべたものをどろどろにとかしています。腸・・・たべたものから栄養をすいとって、体のいろいろなところに送ります。肝臓・・・栄養をたくわえたり、体にとって毒になるもの(わるいもの)を消したりします。
肺・心臓・胃・肝臓・腸などを「内臓」と言いますが、しせいが悪いと内臓がおしつぶされて、はたらきが悪くなったり、ごはんがしっかり食べれなくなったりして、元気がなくなります。そのほかにも、目がわるくなったりするなど、わるいしせいをしているとこまることがたくさんあります。

よいしせいをたもつためには、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか?
背骨は体の柱だといいましたが、それを支えるのは筋肉です。とくに、背中の筋肉(背筋)とお腹の筋肉(腹筋)が弱くては、いけません。背の筋肉が弱いと、前にだらっと・・・こうなりますね。(ポーズ)お腹の筋肉が弱いと、お腹がつき出てしまいますね。(ポーズ)筋肉を強くするためには、遊びやてつだい、運動をしっかりすることが大切です。それから、じょうぶな筋肉や骨になるように栄養をとることもたいせつです。このことは、また今度、くわしく勉強してください。最後に、いくらせなかをピンとのばしても、すぐにぐにゃぐにゃになってしまうひとは、いませんか?そういう人の脳(のうみそ?)は、なまけていて、よくはたらいていないということです。朝は、ぼうっとしてあくびがでたり、しせいが悪いのに、お昼からは元気がでてくる人がいます。こうなってしまうのは、夜ねるのがおそかったり、あさねぼうをしているせいです。脳がねぼけていて、命令を出し続けることができないからです。私たちの脳やからだは、使うほど強くなり、はたらきがよくなるそうです。がんばって、よい姿勢を心がけ、脳から、「よいしせいをしよう」という命令を出し続けてほしいと思います。

「しせいについて考えよう」へもどる