=2002年度のとりくみ=


これまでの研修や実態調査等(平成13年度実施)により、旭町の子どもたちにも生活習慣の偏りを背景に、さまざまな健康課題が生じていることがわかってきました。本年度は、これまでの活動を振り返り、少しずつでも課題解決に繋がるとりくみができれば・・・と考えていたところ、幸い津山環境保健所、旭町保健福祉課の支援により専門家の助言を得る機会に恵まれました。その研修の概要を紹介します。
第1回 6月27日(木)午後3時〜 保健センター

  • 本年度の研修計画
  • 情報交換(健康診断結果等)
  • 健康診断結果のまとめ(統計)
第2回 12月16日(月)午後3時〜 保健センター

倉敷市立短期大学 教授 平山 諭先生を囲んで

環境対話キャンプ(LDやADHDの傾向をもつ子どもたちを対象とした臨床活動)など先生の実践について紹介していただきながら、その理論について研修した後、これまでの部会の活動を報告し、今後のとりくみについて助言を得ました。(津山環境保健所からも参加いただきました。)
第3回 12月26日(月)午後1時〜 保健センター

  • 保健統計(健康診断結果等)の集約方法についての意見交換
  • 次回の平山諭先生を囲んでの研修会についての打ち合わせ(企画・準備)
  • 情報交換
第4回 2月10日(月) 保健センター

  • 午前中は、保育所、小・中学校の子どもたちの様子をみてもらい、課題事例について助言を得ました。(当日は観察のみで、具体的な指導は、後日開催の研修で受けました。)
  • 個別相談(2件)
  • 教育委員会、保育所、小・中学校、保健福祉課の合同職員研修として講議を受けました。
演題「気になる子を育て直す―脳の神経ネットワークをつくる方法」
    
倉敷市立短期大学 教授 平山 諭先生
第5回 2月22日(土) 午後1時〜 保健センター

  • 旭町における子どもを健やかに育てる環境づくり検討会を開催しました。アドバイザイザーとして、倉敷市立短期大学 教授 平山諭先生を迎え、主任児童委員や保護者の代表者とともに今後のとりくみについて意見交換をしました。
  • 前回(2月10日)にあげられた相談事例や課題について、指導・助言を得ました。
第6回 3月2日(日)町民センター

  • 第8回「旭町健康と福祉のまつり」のテーマ「すべての子どもが生き生きと健やかに成長できるために!」を受け、平山諭先生の講演会が企画されました。
演題  「未来が変わる!旭町から
―あなたと旭町のパワーをチェックします―」

倉敷市立短期大学 教授 平山 諭先生




<3月4日山陽新聞に掲載された記事>



  • 会場には、平成13年度の保健指導部会で調査した生活習慣に関するアンケート調査の結果も展示されました。
第7回 3月27日(木)午前10時〜 保健センター

  • 3月2日(日)第8回健康と福祉のまつりで調査したエゴグラムの分析結果をもとに、本年度のまとめと来年度への課題について意見交換しました。分析結果については、旭広報4月号にも掲載。)
 


研修の成果と課題
  • 本年度の研修を通して、子どもたちへの支援充実のためには、学校の枠を越え行政とも連携することの重要性を強く感じました。今後は、地域・校内の支援体制の構築を視野に入れながらより研修を充実させ、多様な支援方法を模索していきたいと考えています。
  • 不登校などさまざまな問題行動の予防・克服のため、教育相談のあり方や保護者や子どもたちへの関わり方についてより専門的な研修を積んでいきたいと思います。
  • また、引き続き「子どもたちの生き生きと健やかな成長のために」というテーマのもとに、本年度企画したような学校と行政関係者の合同研修を積み重ね、共通理解の上、連携したとりくみへと繋げていけたら・・・・・と切に思います。(食や生活習慣、性に関する指導等についても、連携をはかることでより効果が期待できるのではないかと考えています。)
  • 来年度は、生涯を通してのIEP(個別支援計画)を作成・検討し、早期から適切な支援・対処ができるようにしていきたいと思います。