野崎建設の前で・・・
岡田 圭史
優利くんと一緒に帰っていた。
一台の車が野崎建設に入ってきた。
車は止まった。
ぼくたちも止まった。
ドアがあいて
車の中から
ハイヒールの足が
つま先から「トン」と下りてきた。
ぼくは,なんだかどきどきしてきた。
優利くんもどきどきしていた。
ぼくたちは,ずっと見ていた。
どんな人が出てくるのかなあ。
顔が見えた。
予想とはちがう顔だった。
ぼくのどきどきはおさまった。
ぼくのどきどきは,何のどきどきだったのだろう。