ムカデ 山田 承太郎 「いた。」 ぼくは起きた。 耳がはげしくいたい。 耳から何か音がした。 「ブツブツ」 という音がした。 その音がするたびに 耳がすごくいたい。 「ブツブツ」 という音が何度も続く。 ぼくが耳をおさえていると 耳から何かが出てきた。 それは一ぴきのムカデだった。 ぼくの耳はすみかじゃないぞ。