学習活動 | 指導上の留意点 | 資料等 |
1 知っている臓器を発表する。 |
○ 私たちのからだの中はどうなっているのだろう。
- 知っている臓器をできるだけたくさん発表させる。
- 臓器の名前を書いたカードを提示し,わかりやすくする。
| 内臓を示す図 |
2 臓器の働きについ て話し合う。 | ○心臓はどれかな。どんな仕事をしているのでしょう。
- 内臓を示す図を使って,心臓・肺・胃・肝臓などの主な臓器の位置や働きについて話し合わせる。知らない臓器については簡単に説明する。
- どの臓器も人が生きていくためには欠くことができない大切な働きをしていることを理解させる。
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3 内性器について知 る。 | ○心臓や肺はみんな持っていますね。ところが,女の子しか持っていないものがあります。なんでしょう。
- 内性器を示す図を使いながら,卵巣の位置や働きについて話す。また,男の子だけ持っている精巣の位置と働きについても話す。
- 卵子と精子の大きさや作られる数についても触れ,身近なものに感じられるようにする。
○新しい命を生み出すためには,卵巣と精巣の両方が必要なことを理解させる。また,赤ちゃんにもすでに備わっていること,みんなももう新しい命を生み出す準備が始まっていることを知らせる。
○からだの中だけでなく外見も男女では少しずつ変わっていくことを押さえる。
- 女の子はふっくらと、男の子はがっしりとした体型になっていく。
- これらの成長には個人差があるので、心配しなくてよいことを知らせる。
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男の子と女の子の全身の図
卵巣と精巣を示す図
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4 これからのくらしについて考える。 | ○今日の学習から,暮らしのなかでどんなことに気をつけたらよいか考えましょう。
- けったりたたいたりしない。
- 清潔にする。
- 危ないことをしない。
- 自分も人も大切にする。
- 男女協力して仲良くする。
具体的な場面を考えながら一人一人を大切にしていくことを児童の言葉でまとめる。 |
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評 価 | からだにはさまざまな器官があり,それぞれ大切な役目をもっていることがわかったか。
- 性器もその中の一つであることがわかり,大切にしようとする心情が育ったか。
- 男女の違いがあっても,お互い一人一人を大切にして協力していこうとする気持ちがもてたか。
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事後指導 |
- 感想を発表し合ってからだの大切さを確認し合った。
- 学級通信で授業の様子や保護者の意見,児童の感想を伝え た。
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児童の反応・感想 |
- 精子は卵子よりも大きいと思っていました。でも,小さかったです。今日初めて心臓が血を体中に送ることがわかりした。
- からだの中にはいろいろな役目をしているものがいっぱいあったのでびっくりしました。
- 赤ちゃんが産まれてくるのはどこなんだろう。
- からだのいろいろなことがわかりました。からだを大切にしないといけないなと思いました。
- もっと赤ちゃんのことが知りたいです。
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保護者の反応・感想 |
- ふだんなかなかできない話なので,これをきっかけに,家でもからだのことなど話してみようと思う。
- 内臓の名前や働きなどよく知っていると感心した。家でも話してやりたいと思う。
- まだ異性に関心があるようには思われないが,からだの話をしてやりたいと思う。
- 毎年,学校で学年に応じて性教育をしてもらってありがたい。
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指導者の感想 |
- からだの中の器官は目に見えないところであるが,自分たちにとても身近な働きをしているところであるためか,児童は関心を持っていたようである。
- 大切な働きをしている一つの器官として内性器をとらえていくと自然に受け入れられる気がする。
- 内臓の図など使いやすい教材があってよかった。
- 毎年系統立てて性教育を行っていくことは,今後ますます重要になってくると思う。「生き方」を考えていく学習としてこれからも取り組んでいけるとよいと思う。
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