4年生性教育実践記録

平成13年1月25日(木) 


 

 主題   大人に近づくわたしたちの体

 
 ねらい  
大人になる準備として、
心やからだに変化が起きることを理解させ、
自他を尊重する態度を養う。





学習活動
指導上の留意点
資料等
生まれて、今までの成長を振り返らせる。
誕生から今まで、体も心も大きくなってきことに気づかせる。
・身長、体重(体) ・勉強ができるようになった(知能)
・やさしさ(心)
赤ちゃんと子どもの体の絵
これからの体の変化について話し合う。

・体の外




・体の中



大人に近づくにつれて、みんなの体にはどんな変化が起こるでしょう

男子 ・声がわり ・のとぼとけ ・体つき がっしり
   ・毛が濃くなる
女子 ・胸がふくらむ ・体つき 丸っぽく
   
・毛が生える(わきげ、性毛)・・・・・・・・・共通

・赤ちゃんをつくるための準備が始まることに気づかせる。
・男女の生殖器官と主な役割を想起させる。
・脳下垂体から出る性腺刺激ホルモンにより男子は精通(射精)が、女子は初経(月経)が起こることを知らせる。
大人の体の絵




男女の生殖器官の絵

フラッシュカード
(生殖器の名前)
第二次性徴について知る。
・性腺刺激ホルモンにより体に変化が起こることを第二次性徴といい、早く始まる人、遅く始まる人など個人差があるが、だれでもこのような変化が起こることを知らせる。
・体の変化だけでなく、男女が互いに意識し合うようになるなど心も変化することを知らせる。
フラッシュカード
健康な生活のしかたについて話し合う。
・体を大切にして健康な生活を送るには、どんなことに気をつければよいかを考えさせる。
・体を清潔にする。(風呂、下着のとりかえ)
・体をけったり、たたいたりしない。
・運動して体を鍛える。

事前指導
健康カードにより、今までの成長をふり返る。
事後指導
月経のときの手当てについて(女子)





よかった点・今後の課題
児童の反応・感想
・第二次性徴にさしかかっている児童もあり、体の変化について関心を持って取り組めたようだ。
 多少、恥ずかしさもあったが、活発に発言ができた。
・前学年までに習っていた体の名称など、よく覚えていた。
《感想》
・自分も大人になるにつれて、こんな体になるんだな。
・赤ちゃんから大人になるまでは、たくさんの変化があってすごい。
・月経がどうしてなるのかがよくわかった。
・大人に近づくのは、むずかしい事だなと思った。
・好き嫌いをしないで体を大切にしていこうと思った。
保護者の反応・感想
・体に少しづつ変化が見られ始めているので、月経がいつ始まるか不安に思っている保護者もいたが、この授 業が家庭での話し合いのきっかけとなったようだ。
・学級懇談でも、子どもの体の変化や保護者の心構えなどの意見交流ができ有意義な時間が持てた。
指導者の感想
・月経や精通など、あらかじめある程度の知識を持っておくと心構えができ、驚きや不安感なしにその時を迎 えられるので、この時期にこの授業を行っておくことは、タイムリーだったと思う。
・普段、なかなか話題にしにくい内容なので、親子で話し合いができる機会ができてよかったと思う。
資料・教材・その他・資料を保管してくださっているので、すぐに活用ができありがたかった。