1年生性教育実践記録

平成13年1月25日(木) 



主題   あかちゃんはどこから
 

 ねらい  

 あかちゃんはお母さんのおなかの中で長い間かかって大きくなり、赤ちゃんの通り道を通って生まれてくることを理解する。自分が家族に見守られて誕生し、成長していることに気づき、いのちを大切にしようとする気持ちを養う。








学習活動
指導上の留意点
資料等
生まれたころの様子を話し合う。
  • 赤ちゃんのころは、どんな様子だったのか尋ね、導入とする。
  • 生まれた時の大きさを知る。
  • 赤ちゃんは、お母さんの子宮の中で大きくなったことをわからせる。
写真
赤ちゃん人形
子宮の絵
おなかの中での成長の様子や家族の思いを知る。

  • いのちのはじまりについて知る。
   ・らんし せいし
   ・らんしとせいしが一つになると新しい命が始まる。
  • おなかの中で成長する赤ちゃんについてわかる。
  • 針の先ほどの小さな命が約9か月かかって大きくなっていく。
  • 赤ちゃんは、へそのおでお母さんとつながっていて栄養などをもらって大きくなること。
  • お母さんや家族の気持ちについて知る。
   ・おなかの中に命ができ、成長していることへの喜び。
   ・小さな命を守り育てるために気をつけたこと。
カード・絵
せいし らんし 

子宮の中の赤ちゃんの絵
模型


アンケート
赤ちゃん誕生の様子について知る。
  • 赤ちゃんは、どのようにして生まれてくるのかを知らせる。
   ・赤ちゃんのとおりみち
   ・お母さんと赤ちゃんが力を合わせて生まれたこと。
  • 赤ちゃんが生まれた時の家族の気持ちを発表させる。
手紙


学習のまとめをする。
  • 学習してわかったこと、思ったことを書かせる。
ワークシート
事前指導
  • 赤ちゃんの命がおなかの中にでき、誕生するまでのお母さんや家族の思いや気をつけたことなどをアンケート用紙に書いていただいた。
  • 赤ちゃんの頃の写真・服・おもちゃなどを持って来てもらい、掲示して雰囲気づくりをした。
事後指導

  • 児童の感想(ワークシート)や保護者の感想を学級通信に載せたり、学級懇談で話をしたりした。





よかった点・今後の課題
児童の反応・感想
  • 赤ちゃんがあんなに小さかったのに、大きくなったのがすごかった。
  • おもしろかったよ。赤ちゃんがどうやって生まれたらいいのかわかりにくかったけど、先生がおしえてくれたからわたしもわかったよ。
  • おともだちの生まれてきたようすがいろいろあっておもしろかったです。わたしは、おかあさんのおしりから生まれてきたけど、おともだちのなかにはおかあさんのおなかをきって生まれた人がいてびっくりしました。
  • 生まれたところがおもしろかったよ。おとうさんとあかあさんがいたからわたしは生まれたんだとわかった。うれしかったよ。これからも元気に大きくなりたいとおもったよ。
保護者の反応・感想
  • 1年生参観日の授業に「性教育」と聞いて少しおどろきましたが、終わるときには、とても気持ちよく終わった気がします。家では、あらためて子どもに親の気持ちを伝える機会がないので、我が子にメッセージを伝えることができ、嬉しく思いました。小さいながらにも命の大切さを知ってくれたら嬉しく思います。
指導者の感想
  • 命の始まりからお腹の中でのいろいろな成長の様子、そして赤ちゃんの無事誕生までの様子や家族の気持ち、願いを知らせ自分がどこから生まれ、どのように育ってきたのかということを大まかに理解させた。メッセージまでは内容が多くあり、少し時間が超過してしまったが、「自分が家族から愛されていること」「自分の命はみんなからもらった大切な命なんだ」ということが感じられたのではないかと思う。
資料・教材・その他
  • 赤ちゃん人形・胎児模型など、実際に手でさわったり見て確かめたりでき、学習の理解に役立ったと思われる。
  • 赤ちゃん誕生についての資料が用意されていたので、準備が早くできた。
  • 事前に赤ちゃんの頃に使っていた衣服や写真・おもちゃなどを持って来てもらい掲示して説明していたので、学習に入りやすかった。
  • 学級通信で、事前に学習の意図を説明したりお願いしたりした。事後には、感想を紹介した。