北の海に住む人魚は、元は人間でした。嵐の海で竜王に助けられた娘は人魚となり、やがて竜王の妻となって、海の底で、かわいらしい人魚の女の子を産みました。人魚は我が子を人間の世界で育てたいと強く思います。
『暗く冷たい海の底ではなく、あたたかく華やかな人間の町で育ってほしい。優しく情のある人間の心にふれさせたい…』
竜王はこの願いを聞き入れ、海亀の亀太郎・亀次郎をお付きに、娘・弥々を人間の世界へと送りました。
ちょっと間抜けな亀太郎、お人好しの亀次郎の数々の奮闘で、弥々は人間の娘となり、
海辺でろうそく屋を営む心優しい老夫婦に大切に大切に育てられます。
優しい老夫婦や町の人たちに愛され、楽しい日々が続き、弥々は本当に幸せでした。
…やがて美しく成長した弥々は、店のろうそくに絵を描き始めます。
絵入りのろうそくは大いに売れ、たちまち評判になりました。
劇団民話芸術座ホームページより